March, 2005
Moon*light Dream

想像してほしい。

しっとりと朝霧がやさしく肌に感じてくる森の湖畔、
深い森から湧き出たようなエメラルドグリーン水を湛える湖。

都会の騒音とは代わり、鳥の囀りを森に響かせ、
悠久の時を止めた太古の森がその影を湖面に映す。

その湖面により近く静かな佇まいのロッジが、
静かな湖畔にデッキを浮かべる。

想像を膨らましたい、そこは自分だけが湖面を独り占めできる空間。

誰もバスフィッシングをしてはいけない、
それは自分が常に最初のフィッシングロッドを振るところだから。

水面下ではバス達が僕(君)の投げるルアーを、
朝一番の最初の食事として心待ちに待っている。

その瞬間、水中に沈み来るルアーを待てず、
水面までバスが静寂の湖面を引き裂くように暴れ踊り狂う。

そんなロッジで時間を過すのもすばらしいが、
自分のおもちゃ箱として所有するのが僕の夢。



48歳の自分、人生をあと何年、生きようか?

「老後までは」などと思っていると残りの人生のゴール前でゲームオーバーって事もある。

この30年足らずの間、ただ楽しみも将来の老後にと考えて我武者羅に働いた。(つもり)

余生をおくるには十分ではないかもしれないが、そこそこのお金も貯めた。

それ以外にもまして、コレステロールから糖分まで貯めてしまい、歯まで落ちて体はすでにボロボロ。

今この熱い思いの実行に決意を奮い立たせ、夢の中に生きる長命より、夢に賭けた短命の余生の方を自分は選びたい。

人間50年夢幻の如くに後2年、って思った信長も1年余していっちゃたし。

そう、決意は今。